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Dr.宮本の「愛犬家のための健康塾⑩」

Dr.宮本の「愛犬家のための健康塾⑩」

イヌの健康を守るには、飼い主による日頃からのチェックやケアが欠かせません。安田獣医科医院(東京都目黒区)の獣医師・宮本三郎先生が、誰でもすぐに実践できる「衣食住」の知恵や、健康チェックポイント、季節ごとの心構えを優しく伝授します。(Dr.宮本の「愛犬家のための健康塾⑨」からの続きです。

フィラリア予防のために

蚊が媒介するフィラリアは、暖かい時期、特に注意したい感染症です。
心臓に寄生して様々な症状を引き起こし、全身の血管内に幼虫を行きわたらせる怖い病気です。
5月の末頃から蚊のいなくなった後の12月頃までは、フィラリア駆除薬の投薬期間です。
駆除薬の投薬は、血液検査によりフィラリアに感染していないことを確認してから行います。
しっかりした予防薬はありますが、まずは蚊との接触を減らすために、蚊取り線香やその他の蚊取りグッズなどを必ず使用しましょう。
外に散歩に行かないイヌの場合でも、人の出入りや窓の開け閉めで家の中にも蚊は入ってきます。

「年に1回」狂犬病ワクチンの接種について

4月頃に受ける必要がある狂犬病の予防接種、いわゆる狂犬病ワクチンは、狂犬病予防法によって「年に1回の接種」が義務付けられています。
獣医師は国から免許を受けており、愛犬家の方々に狂犬病ワクチンをすすめ、接種することが責務です。
よくあるご質問では、『狂犬病は日本での発生がないから必要ないのでは?』とか『あまり散歩に行かないから必要ないのでは?』というものがあります。
それらに対するご説明としては、『いまだ近隣諸国での発生はあり、いつ日本に入ってくるかわからない状況です。
万が一国内で見つかった場合、大勢に狂犬病ワクチンを求められても不足することが予測されます。
感染したら取り返しがつかないですよね?そういうわけなので接種しましょう。
まずは愛犬だけでもね。』というようなものです。
他にも理由はいくつか挙げられますが、その根本は『法律なので』ということになり、『そうですね~。古い法律だからね~。狂犬病感染リスクないでしょー。』などと獣医師が言うことはまずありません。
ただ、今後再考されることを期待したい法律ではあります。
また、特別な場合に限り、狂犬病ワクチン接種が猶予されることがあります。
その際は猶予証明書の発行手続きが必要になるので、動物病院で相談してみてください。

世界各地の狂犬病媒介動物〜参考:環境庁〜
世界の狂犬病発生状況(WHO、2004年)〜参考:環境庁〜

混合ワクチンの接種について

こちらは任意なので、動物病院がおすすめしたり、接種を控えたりすることができます。
しばしば「もう高齢なので混合ワクチンは必要ないのでは?」と聞かれることがあります。
でも実は、シニア犬ほどワクチンは必要なことが多いです。
高齢になると、若い時よりも体力が低下し細菌やウイルスに対する免疫力も落ちています。
むしろ、ワクチンを接種することで免疫力を高めてあげる必要があります。

Profile

安田獣医科医院 副院長 宮本 三郎 氏

麻布大学出身

目黒区自由が丘にある安田獣医科医院の勤務獣医師として、日々多くの患者さんの診療にあたっている。

一般診療プラスαを心がけた姿勢には、患者さんの信頼も厚い。
診療の傍ら、[わんちゃんも楽しめる焼肉店うしすけ]HPで獣医師コラムを執筆したり、休日にはトリミングスクールで獣医学などの講義を受け持つなど、活躍の場は広い。
趣味はペットショップ巡りと一人旅。

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