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Dr.宮本の「愛犬家のための健康塾⑨」

Dr.宮本の「愛犬家のための健康塾⑨」

イヌの健康を守るには、飼い主による日頃からのチェックやケアが欠かせません。安田獣医科医院(東京都目黒区)の獣医師・宮本三郎先生が、誰でもすぐに実践できる「衣食住」の知恵や、健康チェックポイント、季節ごとの心構えを優しく伝授します。(Dr.宮本の「愛犬家のための健康塾⑧」からの続きです。

春から夏は予防接種の季節

新たな年度の始まりと共にあるいは卒業や入学のお祝いを兼ねて、イヌを飼い始めたご家庭があるかもしれません。
ペットショップやブリーダーから仔犬を受け取る際、すでに接種したワクチンのことや、今後、必要になってくる様々な予防について説明を受けることになります。
春から夏にかけては、毎年の接種を義務付けられている「狂犬病ワクチン」の季節であり、また犬にはその他の感染症予防のため、混合ワクチンを接種する必要があります。
「愛犬家のための健康塾」春夏編は、この季節のイヌの衣食住の注意点とともに、ワクチン接種に関連するお話をしていきます。

花粉症はおさまりましたか?

春は多くの人を悩ます花粉症の季節。
イヌも例外ではありません。
人のように鼻水やくしゃみというよりも、痒みが特徴的です。
人であれば、症状を抑えるためにマスクを着けたり、抗アレルギー薬を服用するなどの対策が取れます。
イヌ用にも薬やサプリメントが市販されていますが、原因が様々であるため効果があるかどうかは個体によって違います。
また、アトピー体質のイヌにとっては、花粉が多い時期には痒みもひどくなる傾向があります。
かゆみの原因は花粉だけでなく、細菌や真菌の感染、ノミのアレルギーが関わっている場合もあります。
対策として飼い主の皆さんにしていただきたいことは、散歩から帰宅した際、体(体毛)についたホコリや花粉を家に入る前に落としてあげることです。
その際、ドライワイプ(不織布でできた使い捨ての清掃用具「クイックルワイパー」など)で乾拭きしてあげると効果的です。
体毛についたホコリや花粉を簡単に絡めて取ることができます。
散歩中についたホコリや花粉を家の中に入れないことが、痒み予防の第一歩になります。

気温の上昇で「ノミ」「マダニ」も活発に

5月の連休も過ぎると、気温が急上昇して夏日が増えます。そうした気候の変化により、ノミやマダニも活発に動き始めます。
それらがイヌに寄生する前に予防する必要があります。
外飼いのイヌが多かった時代は、夏はノミとの戦いだったといいます。
ベテラントリマーさんによると、夏はバリカンを当てるだけで逃げ回るノミがあふれるように出てきたと言います。
家の中で飼うことが多い今は、それほどではないものの、散歩中にノミを連れて帰ってしまうことは多いようです。
夏はあらかじめ毛を短めにカットすれば、ノミの糞が発見しやすいので、対策も早くなります。
ただし見つからないこともあるので、温かい時期には予防的にノミやマダニの駆除薬を使うことをおすすめします。
付いてしまったノミやマダニの駆除薬は、飲み薬のほかに皮膚に垂らして用いるものがあります。
散歩中に数匹のノミやマダニが寄生しても、そうした駆除薬で増えるのを抑えることができます。
市販のものでは効果が弱いことがあるので、まずはかかりつけの動物病院で相談すると良いでしょう。

Profile

安田獣医科医院 副院長 宮本 三郎 氏

麻布大学出身

目黒区自由が丘にある安田獣医科医院の勤務獣医師として、日々多くの患者さんの診療にあたっている。

一般診療プラスαを心がけた姿勢には、患者さんの信頼も厚い。
診療の傍ら、[わんちゃんも楽しめる焼肉店うしすけ]HPで獣医師コラムを執筆したり、休日にはトリミングスクールで獣医学などの講義を受け持つなど、活躍の場は広い。
趣味はペットショップ巡りと一人旅。

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