小型犬に多く見られる膝蓋骨脱臼

2011-77.jpg膝蓋骨脱臼になる原因としては、先天性のものと後天性のものがあります。先天性のものでは、生まれつき膝関節のまわりの筋肉や骨・靭帯の形成異常などがあることが原因です。これは様々な犬種で発生しますが、特にトイ・プードル、ポメラニアン、ヨークシャー・テリア、チワワ、マルチーズなどの小型犬によく見られます。
予防をするにあたり膝に負担をかけないことが大切です。フローリングなどの硬くてすべりやすい床は膝への負担がかかりやすいので、特に小型犬の子犬を室内飼育する場合は、じゅうたんやマットなどを敷くと良いでしょう。
膝蓋骨脱臼の症状は、その進行によって4段階のグレードに分けられます。
グレード1では、脱臼しても自然と正常な状態に戻ることが多く、無症状で気づかない場合が多いです。グレード2では、時々脱臼した足を浮かせて跛行しますが、犬が足を伸ばしたり、人間が手をかせば簡単に整復でき、日常生活にそれほど大きな支障はありません。しかし特に治療せず放置すると、骨が変形し、靭帯が伸びるなどしてグレード3に進行します。グレード3では、脱臼していることが多く、整復してもすぐに脱臼した状態になるため、脱臼した側の足を挙げて跛行することが多くなります。グレード4では、常に脱臼している状態となり、元に戻すこと(整復)ができず、ひざを曲げたままの状態で歩くといった歩行異常が見られるようになります。
グレードが進行しすぎ、変形が重度の場合には手術に適さないことがあります。そのため手術はなるべく早期に行うことが重要です。特に幼犬で先天性の膝蓋骨脱臼が見られる場合には、骨が成長する前のできるだけ早い時期での手術をお勧め致します。
最近、膝蓋骨脱臼する小型犬を最近よく見掛けます。
日常、足を浮かせて歩く愛犬を見たら大丈夫と過信せずに獣医さんに相談をしましょう。

(スタッフ 渋谷校)