犬と猫の汗腺

汗腺には「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」の2種類があります。

人の場合、エクリン腺は全身の至る所にあり、この汗腺から体温調節を行っています。
ここから分泌されるのは、99%以上が水分で、残り1%以下は塩分、尿素、アンモニアなどが混ざっていて、臭いもほとんどありません。
しかし、犬や猫の場合、この汗腺はパッド(肉球)にあるくらいのわずかなものです。
そのため、主にパンティング(ハァハァというあえぎ呼吸)による唾液の蒸発で、体温調節を行っています。
一方、「アポクリン汗腺」の汗は、うす戯色をしており、粘り気があり、量的にはあまり分泌しません。
そして、固体認識のために自己臭を発しているそうです。
これは、異性を惹きつけるための芳香腺として機能しているのだと言われています。
仲間同士の確認や異性を惹きつけるフェロモンのような役割があるため、
アポクリン腺から分泌される体臭は必要なものなのです。
犬では全身に分布していますが、猫には目の周り、口元、首、肩、尾、つま先の間にしかありません。
このため、犬はアポクリン腺の数が猫に比べ圧倒的に多いため、体臭を感じやすいのです。
また、アポクリン腺から出る汗は、脂肪分やタンパク質が比較的多く含まれているので、
体の雑菌の栄養となってしまいます。
ですから、この汗腺の働きが活発な体質の子や、皮膚常在菌の繁殖活動が旺盛な梅雨や夏などの時期には、体臭が特に発生しやすくなります。
(2013年7月23日)