犬の鼻

9-103.jpg犬の鼻は、とても優秀な機能です。
人間に比べて鼻筋も長く、鼻腔も広く、多数の『嗅覚細胞(きゅうかくさいぼう)』 が分布できます。
人は、鼻腔内の嗅覚細胞が500万個しかないのに対し、犬は、2億個もの嗅覚細胞があり、そのため、犬は人間が感じることができないごくかすかなニオイも感じ取ることができます。
肉のニオイなどの生きるために特に有用なニオイは、人間の100万倍も敏感に感じ取ることができます。
また、危険から身を守るため、刺激臭に対しては、人間の1000万倍も敏感だとされています。
犬は、はるか昔には森林地帯やブッシュ地帯で生活していました。
狩猟で餌を求めていた犬は、木や繁みが邪魔をして、獲物を見失ってしまうことが多かったのです。
そんな時、四足で歩くので顔が地面に近かったこともあり、イヌ達は視覚を使うより、たとえその場に獲物の姿は見えなくても地面に残された獲物のニオイをたどって行った方が、確実に獲物を追いかけて行けることを学習しました。
そのため、犬は地面に鼻をこすりつけるようにして、残っている動物の匂いの中から、追跡をするようになりました。
嗅覚の鋭敏な犬は、他のイヌ達より早く獲物を発見し、やがて群れの『リーダー』 となっていきました。
群れを作る野生の動物の場合、子孫を残せるのは、オスのリーダーだけですから、『優れた嗅覚』 が少しずつ仔イヌに遺伝していき、定着した結果、今日の犬の嗅覚を作り上げたものと考えられます。

このように優秀な犬の鼻ですが、1頭1頭いろいろと違います。
よく動く鼻は、犬の表情の魅力の一つです。

(スタッフ 神保)