ムクとクロとケリー&キャッツ..3

09-61.jpg

ところがある日、恵さんは、行かないでと叫び続ける犬と猫たちに、ドアをいったんは閉めたものの、お前たちを残して仕事になんて行けるものか。

と、またドアを開けて犬たちの首を抱き締めました。

でもこれからが傑作なのですが、

「なーんちゃって。じゃね。いってくるね」

・・・つまり犬たちを一度は喜ばせておいて、冷たくすることにしたのです。

 

実は、これには彼女の思いがありました。

ムクのようなことがあっては、耐えられない。

第一、これでは仕事にならないと気付いたのです。

ずっと犬や猫のことばかりが気になるからです。

 

ペットから自立すること。ペットも自立すること。

これが恵さんがとった選択でした。

 

犬たちも何度かだまされるうちに、すっかり「またかいな」という気になったらしく、

今までのようにいつまでも泣いていたりはしなくなりました。

 

仕事に生き、ペットとともに生きる。

恵さんは今もクロとケリー、そして猫3匹と暮らしています。

 

あ、ご主人がいることをつけ添えておきます。

 

(ペットロスから立ち直る)完結